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オフィスで電化製品・通信機器を使用する時に、コンセントの数や配置が気になる従業員もいるのではないでしょうか。例えば、社内で仕事をする従業員の数が増えたり、オフィスの模様替えをしたりなどで、このスペースにコンセントがもう1つ欲しいというケースも考えられるはずです。コンセントを増設すれば自由に電化製品・通信機器が使用できる他、延長コードを使わなくても済むので、断線や漏電を気にしなくてよくなります。
この記事では、コンセントをオフィスに増やす時の方法や手順、増設工事のベストなタイミングや工事費用、5つの注意点などについて解説していきます。
コンセントの数や配置を見直す場合は色々な方法があるので、電気工事会社に依頼して、オフィス環境に相応しいものを選択することが大切です。
コンセントをオフィスに増やす際は、主に3つの方法があります。
既に設置しているコンセントの場所は変更せず、差し込み口の多いタイプにする方法があります。例えば、オフィスで使用しているコンセントの差し込み口を、2口から6口に増設するなどです。大掛かりな配線工事をしたり、コンセントやブレーカーを新たに増やしたりする必要がないので、最も簡単な方法です。
全く新しい場所にコンセントを新たに増やしたい場合は、屋内の電気配線から分岐させて増設する方法があります。屋内の電気配線は、壁の内側に設置するのが基本ですから、電気工事会社による大掛かりな工事が必要です。
分岐点を間違えてしまうと、一部のコンセントの電力消費量が多くなり、分電盤のブレーカーが落ちてしまう恐れがあります。各配線が繋がっているコンセントで、普段から電化製品・通信機器を使用していないところの配線を分岐させるようにしましょう。
電力消費が多いエアコンや、電子レンジなどの電化製品を問題無く稼働させブレーカーが落ちないようにするために、分電盤から専用の配線を引く方法があります。コンセントの数を増やすだけでは、使用可能な電気の容量が増加するわけではありません。
分電盤から専用の配線を引くことで、ブレーカーや配線がそのコンセント専用のものになり使用できる電気の容量が増加して、電力消費が多い電化製品の使用時にブレーカーが落ちにくくなります。
ここまでで、オフィスにコンセントを増やす方法をお伝えしてきましたが、増設工事の着手〜完了までの具体的な流れが気になる方は多いでしょう。この章では、コンセントをオフィスに増やす時の手順を解説します。
オフィスでコンセントの増設工事をする場合、初めに使い勝手を考えてレイアウトを決めます。家具や家電製品、設備機器等に隠れない位置にしたり、多くの電化製品や通信機器を使用するスペースではコンセントの差し込み口を多くしたりすることが、利便性を高めるために重要ですので、増設場所の入念なシミュレーションを行いましょう。
オフィスのコンセント増設工事の場所が決定したら、コンセントの種類や口数を考えます。お伝えした通り増設工事の方法は色々あるため、例えば電力消費が多いエアコンや電子レンジなどの電化製品は専用のコンセントを設けるようにしたり、冷蔵庫はアース線付きのコンセントにしたりなど自社のオフィス環境に合ったものにしましょう。
オフィスのコンセントの増設工事は、電気工事士の資格を持つ専門会社に任せるのが確実で安全な方法です。業者ごとに増設工事費用に違いがあるため、複数の業者から相見積もりを依頼して一番信頼できるところに任せます。
コストを低く抑えたいのであれば、電気配線を壁の外側にしたり、見栄えを気にするなら壁の内側に設置したりなど、コンセントの増設場所だけではなく、配線の見え方についても業者と相談することが大切です。
業者と一緒にコンセントと電気配線のシミュレーションや、見積もり依頼が終わったら、増設工事の開始です。コンセントの増設工事は一度の作業で自社のオフィス環境に最適なものにするのは難しいため、業者から配線図面を受け取って保管しておきましょう。
増設工事が終わり実際にコンセントを使用してみて、改善点がでる場合があります。配線図面があると電気配線はどこを通しているのかや、全体的に必要な電力がどの位なのかを把握できるため、改善したい時に役立ちます。
オフィスにコンセントを増やす場合、増設工事中に通信機器の充電ができなくなったり、業者に作業スペースを提供したりなどで、従業員の仕事に支障がでて業務効率や生産性の低下を招く恐れがあります。オフィスの移転やリフォームなどのタイミングで、従業員にコンセントの増設工事を周知して計画的に実行すれば、業務効率や生産性の低下を抑えることに繋がるためおすすめです。
増設工事の種類 | 所要時間 | 増設工事の費用相場 |
屋内の電気配線から分岐させて増設する | 1時間~3時間位 | 5,000円程度~ |
コンセントの差し込み口の多いタイプにする | 1時間~3時間位 | 5,000円程度~ |
分電盤から専用の配線を引く | 数時間~半日位 | 10,000円程度~ |
コンセントの設置場所、配線方法や電圧、増設工事の種類、電気配線の距離や業者によって費用や所要時間は変動するため、自社のオフィス環境に相応しいものを選択しましょう。
ここまでで、オフィスにコンセントを増やすための流れや増設工事費用の相場をお伝えしてきました。安全性を高めて失敗を防ぐためには、気をつけなければいけない重要なポイントがあります。
この章では、コンセントをオフィスに増設する工事前に知っておきたい5つの注意点を解説します。
オフィスのコンセントは多すぎても困ることはありません。逆にコンセントが足りなければ、再度、増設工事をしなければならないので費用が更にかさみます。将来的に従業員の数や電化製品、通信機器の使用が増えても問題が無いように、コンセント不足を懸念して多めに増設するのがおすすめです。
増設工事を業者に依頼する場合、基本的に電気配線の距離が近いほど費用を抑えられます。その理由として、1mあたりの単価設定が決められているためです。ムダな費用をかけないためにも、オフィスにコンセントを増設する際は電気配線の距離によって増設工事費用が異なることを把握したうえで、予算を組むことが重要です
オフィスにコンセントを増設する場合、シンクやコンロ付近など水しぶきが飛ぶ場所は注意が必要です。安易にコンセントを増設すると、感電や漏電の危険性があるため水を使う場所はなるべく避けた方が良いでしょう。コンセントを増やすのはNGな場所もあることを把握して、安全性の高い場所に設置してください。
オフィスのコンセントの増設工事を、従業員がDIYすれば費用が安く抑えられると考える企業もあるでしょう。増設工事は電気工事士の国家資格が必須なため、無資格者は勝手に作業してはいけないのです。
従業員によっては、電気工事士の資格を持っている人もいるかもしれませんが、安全に進めるには高度なスキル・知識が必要になるので、電気工事のプロである専門会社に依頼するようにしましょう。
日本の家庭ではコンセントの電圧は100Vが主流です。業務用は200Vが多いため、オフィスで稼働させる機器がどちらの電圧に対応しているのか確認し、機器の電圧に合わせた増設工事が必要になります。
100V用のコンセントで200V対応の機器を稼働させると、コンセントに大きな負担がかかり火災に繋がる恐れがあるため、200Vの電化製品を使用する場合は200V対応のコンセントを増設しましょう。
社内で多くの電化製品の稼働や複数の従業員が同じタイミングで、パソコンやタブレットを充電しながら使用する機会は多いでしょう。そうなると、オフィスのコンセントが足りなくなる可能性があるため、一部の従業員は充電が切れ仕事が進まなくて生産性や業務効率の低下を招くかもしれません。
コンセントが不足してから増設するのではなく、従業員の不満が出る前にオフィス環境を改善することが重要です。
オフィスにコンセントを増設する時は、素人が作業すると火災や感電事故に繋がる恐れがあるため、電気工事士の資格を持った専門会社に依頼するようにしましょう。