光回線の種類による違いは？メリットや特徴による選び方を解説

事業所の通信環境の構築やネットワークの改善を考える際に、光回線の契約を検討したことはありませんか。しかし、光回線にも複数の種類があり、どの事業者と契約するべきか悩むことでしょう。

光回線は、高速で安定した通信環境を確保するために大切なサービスです。そこで、この記事では光回線の種類によるメリットや特徴を解説します。

さらに、光回線を契約する際に考慮すべきポイントについても解説していますので、参考にしてみてください。

光回線の特長

インターネット黎明期には、電話回線を利用したADSL接続が主流でした。しかし、ネット環境の進歩とより速い通信速度と安定性の向上を求めるニーズから、光回線という新たな通信サービスが登場しました。光ファイバーを用いた有線接続で、石英ガラスやプラスチックでできたケーブルを通じて光信号を送受信し、ファイルやメール、データなどの転送を行います。

光回線と勘違いされがちな通信サービスがWi-Fiです。Wi-Fiはインターネット回線に接続する手段を指し、そのインターネット回線が光回線です。

光回線の接続方法には、LANケーブルを利用する有線と、Wi-Fiを使用する無線接続があります。Wi-Fiは無線が届く範囲ならばケーブルなしでネットに接続できますが、通信の安定性と速度面で有線LAN接続に劣ります。

光回線を利用するには、「光回線事業者」と「プロバイダー」の2か所での契約が必要になります。プロバイダーについては別記事「初心者でもわかりやすくプロバイダーを解説！実際に契約するポイントを紹介」で解説しているので、参考にしてください。

本記事では、光回線事業者に焦点を当てます。

光回線は4種類！それぞれの違いを解説

光回線には、一般的に4種類のタイプが存在します。

• NTTが提供しているフレッツ光
• 光コラボレーションサービス
• 電力会社が提供している光回線
• 空き回線を使用したダークファイバー系の光回線

それぞれの特徴について解説します。

NTTが提供しているフレッツ光

NTTが提供しているフレッツ光は、日本国内で最も普及している光回線の一つです。高速な通信速度と安定性、そして幅広いサービス提供が特徴です。フレッツ光は、家庭用から法人向けまで幅広いニーズに対応しており、高品質な通信環境を提供しています。

通信速度は選択できるプランによって異なり、一般的には下り最大1Gbpsの高速通信が可能です。また、フレッツ光はIPv6対応やセキュリティ機能の提供など、最新の技術を取り入れています。これにより、安全性や利便性の向上が図られています。

さらに、フレッツ光は電話サービスやテレビサービスなどのオプションを追加することができます。加入者は一つの回線で複数のサービスを利用することができ、コストパフォーマンスが高いと言われています。

NTTが提供するフレッツ光は、日本国内の多くの地域で利用できるため、利便性も高いです。さまざまなプランやサービスオプションが用意されており、利用者のニーズに合わせて選択できる点も魅力的です。

フレッツ光のメリット

フレッツ光のメリットは以下の通りです。

• 47都道府県網羅しており、対応エリアが幅広い
• 通信速度が安定している
• 利用頻度に合った料金プランを選択できる
• サポートが手厚く、初心者でも安心して契約できる
• 多くのプロバイダーに対応している
• 法人向けのキャンペーンがある

大手のNTTが光回線事業者として運営しているからこそ安心して利用できる通信サービスです。

フレッツ光のデメリット

フレッツ光のデメリットは、フレッツ光を契約しただけではネット接続ができないことです。そのため、ネットを使うためにプロバイダーと契約が必要になります。

ネットを利用するために、契約を2つ行うことは非常に手間です。また、問い合わせや月額の料金を支払う窓口が複数になるので、管理が煩雑になります。

光コラボレーションサービス

光コラボレーションサービスは、NTTが提供しているフレッツ光の回線を他事業所が借りて提供している独自の光回線です。多くの光回線事業者が参入しており、契約数が年々増えています。ソフトバンクや楽天、ビッグローブなどが提供しているサービスです。

光コラボレーションサービスのメリット

光コラボレーションサービスのメリットは以下の通りです。

• フレッツ光に比べて月額料金が割安
• フレッツ光と同じ回線を使用するため、安定した通信と速度を維持できる
• プロバイダーと光回線事業者の契約が一本化できる
• フレッツ光と同じエリアが対応可能
• 事業者によって豊富なキャンペーンがある
• フレッツ光からの乗り換えが簡単

光コラボレーションは、NTTが提供する光回線を活用していますので、高品質な通信環境を実現できます。さらに、豊富なキャンペーンがあり、月額の料金もフレッツ光より安く設定されていますので、お得に契約できるでしょう。

また、最大のメリットは、プロバイダーと光回線事業者の契約が一本化できることです。問い合わせや支払いの窓口が一本化できるのと、面倒な契約を一回で済ますことができます。

光コラボレーションサービスのデメリット

光コラボレーションサービスのデメリットは以下の通りです。

• NTTと直接契約できない
• 1度フレッツ光から光コラボに変えるもとに戻せない

フレッツ光から別の光回線に乗り換えるならば、光コラボレーションがおすすめです。ただし、NTTと契約ができないため、NTTによる手厚いサポートを受けられない可能性があります。

また、一度フレッツ光から乗り換えてしまうとインフラが異なるため、もとに戻すことが難しいケースが多いです。

電力会社が提供する光回線

多くの電力会社が独自の光ファイバーを整備していますが、これらはすべて電力会社自身が運営しているわけではありません。一部の電力会社は、グループ企業が光回線の運営を行っています。

そのため、すべての電力会社が光回線を提供しているわけではありません。国内で電力会社から提供されている主流の光回線は以下の5種類です。

• eo光（関西電力）
• コミュファ光（中部電力）
• メガエッグ（中国電力）
• ピカラ光（四国電力）
• BBIQ（九州電力）

電力会社が提供する光回線のメリット

電力会社が提供する光回線のメリットは以下の通りです。

• 電気とのセット割でお得
• 利用者が少ないので、回線が混雑しずらい

電力会社が提供する光回線は、電気と同時契約することで初年度の月額料金が割り引かれます。電力会社が電気を供給しているエリアのみが対象のため、まだ利用者が多くありません。

そのため、回線が混雑することが少なく、安定した高速通信が可能です。

電力会社が提供する光回線のデメリット

電力会社が提供する光回線のデメリットは以下の通りです。

• 地域が限定されていること

電力会社が整備した光ケーブルを利用しているため、その電力会社が電気を供給している限られた地域でしか利用ができません。地域が提供している電気会社が光回線サービスを提供しているか調べてみてください。

空き回線を使用したダークファイバー系の光回線

空き回線を利用したダークファイバー系の光回線は、通常の光ファイバーケーブルの中に未使用のファイバー（光ファイバーの1本）が含まれているものです。これらの未使用のファイバーは、データの通信に利用されておらず、暗い状態（ダーク）で放置されています。

光ファイバーを設置する工事には、莫大な工賃がかかります。そのため、光ファイバーを設置する際には、多めに予備の回線まで用意していることがほとんどです。このような未使用のファイバーを利用することで、新たな光回線を構築するコストや時間を削減することが可能です。

ダークファイバー系の光回線は、専用の通信回線を必要とせず、既存のインフラを有効活用しており、コストを抑えて運営できているのです。NURO光やau光などがこれにあたります。

ダークファイバー系の光回線のメリット

ダークファイバー系の光回線を利用するメリットは以下の通りです。

• フレッツ光に比べて回線が混雑しづらく高速通信が可能

フレッツ光が整備した回線を使用しているにもかかわらず、空き回線を使用しているため、通常のフレッツ光回線よりも利用者が少なく、回線の混雑が少ない傾向があります。これにより、回線が混雑しにくく、ピーク時でも快適な通信が期待できます。

ダークファイバー系の光回線のデメリット

ダークファイバー系の光回線を利用するメリットは以下の通りです。

• 限られたエリアでなければ利用できない

ダークファイバー系の光回線は、フレッツ光に比べて対応エリアが少ないです。地方エリアではインフラ整備が進んでいない場合があり、ダークファイバー回線の利用が難しいこともあります。そのため、事前にエリアの対応状況を確認することが重要です。

光回線を選ぶ際の3つのポイント

WEB会議やデータのやり取りが頻繁に行われる場合、大事になってくるのが安定して通信できる高速の通信環境です。そのため、適切な光回線を選ぶ必要があります。

そこで以下の3つのポイントをもとに光回線を選ぶことをおすすめします。

• 対応エリアの範囲
• 月額の料金やキャンペーンなどのコスト削減
• 通信速度

様々な通信事業者が光回線サービスを提供しており、月額料金や通信速度などの条件は業者によって異なります。

少しでも利用コストを抑えたいならば、キャンペーン情報や通信速度を比較検討してみてください。また、契約後に対応エリア外であることが判明するリスクを回避するためにも、事前の確認が必要です。

光回線の契約・相談なら、アジアネットにお任せください！

光回線について詳しく解説してきました。契約する事業所によっては、プロバイダーと光回線事業所の双方と契約するなど手間がかかります。

光回線の契約を考えるときは、新しいインターネット環境の構築や通信環境の改善を求めることでしょう。特に日ごろからWEB会議や大容量のファイルのやり取りが必要な場合、通信環境はストレスフリーにするためにかかせません。

しかし、「どの業者が良いのか？」「何を用意したらいいのか？」などわからないことだらけだと思います。実績豊富なアジアネットならば、ネット環境の利用状況や希望の通信環境に合ったアドバイスをしてくれるでしょう。

光回線の契約や相談に、ぜひアジアネットを利用してください。

まとめ

通信速度や通信環境が悪いと業務がはかどらなく、ストレスを感じることでしょう。WEB会議での通信の安定や、大容量ファイルの送受信には高速通信が大切です。

適切な光回線を選ぶことで、通信環境に対するストレスを減らすことができます。また、業者を選定することで、ネットを使うためのランニングコストの削減が可能です。

もし、適切な光回線の費用を抑えて利用したいならば、専門の業者に相談してみてください。アジアネットならば、光回線の契約以外にも必要な手順や準備するもののアドバイスを提案してくれます。