5分でわかる有線LANとは?無線LANとの違いやメリットを解説
インターネットや社内のネットワークを接続しようと考えたときに、有線LANと無線LANを使う方法があります。
しかし、有線LANと無線LANの違いはなんとなく理解しているものの、それぞれのメリットや使い分けがわからない人も多いはずです。
本記事では、有線LANがなにかを解説し、無線LANとの違いや使うメリットを詳しく解説します。
今後、社内ネットワークやインターネットの構築を考えている方は、より効率的に接続できる方法が理解できるため、最後までご覧ください。
目次
有線LANとは?
有線LANとは、社内ネットワークやインターネットを構築する時に、ケーブルを使用し、パソコンと接続する方法を指します。
一般的には、ネットワークが接続されているモデムやONUからLANケーブルを端末であるパソコンに差し込むことで、インターネットや社内ネットワークに接続できます。
モデムやONUとは?
モデムやONUとは、インターネットやネットワークを接続する時に、外部から受信する信号をパソコンやタブレットなどの端末が理解できる信号に変換する機器を指します。
物理的なケーブルを使用するため、有線LANと呼ばれています。
有線LANとは別に、ケーブルを使用せず、電波を使用してネットワークに接続する方法を無線LANと呼びます。
有線LANと無線LANの違い
有線LANと無線LANの違いは、端末にケーブルを差し込んでネットワークに接続するか無線を使用するかの違いだけではありません。
有線LANであれば、物理的に接続されるため安定したスピードでネットワークを使用できますが、無線LANの場合は、他の電波に干渉される可能性もあるため、接続が不安定になる場合もあります。
単にケーブルの有無だけの違いではなく、使用する場面や端末によって使い分けが必要であることは理解しておく必要があります。
有線LANを使用するメリットとデメリット
社内ネットワークやインターネットを接続するためには、有線LANか無線LANを使い構築する必要があります。
そのためには、それぞれの接続方法のメリットとデメリットを理解して構築しなければ、失敗する可能性があります。
そこで、ここでは有線LANを使用するメリットとデメリットを紹介します。
有線LANのメリット
有線LANを使用するメリットには、以下の3つがあります。
- 通信速度が安定している
- 容量の大きいデータの送受信が可能
- 設定が容易で、セキュリティ面も比較的安全
それぞれのメリットについて解説します。
1.通信速度が安定している
有線LANは無線LANと比べると、通信速度が安定しています。
無線LANは他の電波の影響を受けやすいのに対して、有線LANは直接繋げるため、他の通信の影響を受けにくいためです。
通信速度が必要なWeb会議や動画視聴を利用する場合には、有線LANで繋げたパソコンを使用すると良いでしょう。
2.容量の大きいデータの送受信が可能
有線LANを使うと、容量の大きいデータの送受信が可能となります。
無線LANでは、通信速度も遅いうえに、通信が不安定になる場合が多いため、容量の大きいデータの送受信には向きません。
容量の大きな画像や動画、大量のPDFファイルを送受信する際には、有線LANで繋いだ端末を使用する方法がおすすめです。
3.設定が容易で、セキュリティ面も比較的安全
有線LANを使用した場合には、端末にLANケーブルを差し込むだけでもネットワークを使用できます。
そのため、無線LANを使用する時のパスワードの入力やネットワークを選択する複雑な作業が必要ありません。
さらに、有線LANであれば他者から通信を傍受される可能性は非常に低いため、セキュリティの面でも安全といえます。
有線LANのデメリット
有線LANを使用するデメリットは、主に以下の2つがあります。
- 接続できる端末が限られる
- 固定されているため、どこでも使用できない
それぞれのデメリットの詳細を解説します。
接続できる端末が限られる
有線LANを使用した場合には、LANを差し込めるパソコンのみでしかネットワークが使用できません。
たとえば、タブレットやスマホをネットワークに接続したい時にはLANを差し込めないため、専用のケーブル接続端子を使用しないと、有線LANは使用できません。
有線LANのみを使用する場合には、固定されたパソコンでしか使えないことを覚えておきましょう。
固定されているため、どこでも使用できない
有線LANは、LANケーブルを使用するため、使用できる範囲が限られています。
反対に、無線LANを使用した場合には、通信が届く範囲であればどこでもネットワークを使用できます。
LANケーブルが届く範囲でしか使えないことは有線LANのデメリットといえるでしょう。
有線LANと無線LANの使い分け
有線LANのメリットとデメリットを考慮した上で、無線LANとの使い分けが必要となります。
有線LANのデメリットを無線LANが補ってくれるためです。
社内ネットワークを構築する際には、有線LANと無線LANの両方を使うと効率の良い通信が可能となります。
しかし、どのように使い分けすれば良いかわからない方も多いと思われるため、使い分けのポイントを紹介します。
- 固定されたデスクトップパソコンは有線LAN
- 移動して使用したいノートパソコンやタブレットは無線LAN
- 容量が大きい通信をするパソコンは有線LAN
使う場所や移動するかどうかが最大のポイントとなります。
そのため、無線LANを届かせる範囲は想定してルーターを設置する必要があることは理解しておきましょう。
有線LANを使うために必要な設備
有線LANを使用するためには、ケーブルだけでは構築できません。有線LANを使用するために必要な設備は以下の4つがあります。
- ハブ
- LANケーブル
- ケーブルを差し込める端末
- サーバー
それぞれ簡単に設備の役割を解説します。
1.ハブ
ハブは、一つのLANケーブルから複数のパソコンに接続するためにケーブルを分岐するための機器です。
一つのフロアで複数の端末にネットワークを接続したい時に使用します。
たとえば、一つのフロアで5台のパソコンにLANケーブルを差し込みたい時に、一本のLANケーブルから分岐させて、同時に接続することができます。
ハブは、同時に接続できる台数が限られているため、接続する端末の数を正確に把握してから準備しましょう。
2.LANケーブル
有線LANを使用するためにはLANケーブルが欠かせません。
ハブから端末へ接続するのもLANケーブルが必要ですし、モデムからハブに接続するためにもLANケーブルを用います。
LANケーブルには長さや種類があるため、ネットワークを構築する前に端末の配置や数を正確に把握しておく必要があります。
3.ケーブルを差し込める端末
有線LANを使用するためには、端末にLANケーブルを差し込む必要があります。
デスクトップ型のパソコンやLANの差し込めるノートパソコンであれば問題ありません。
タブレットやスマホ、LANの差し込めないノートパソコンを使用したい場合には無線LANを使用しないとネットワークは使用できないので注意が必要です。
特に、ノートパソコンを準備する際にはLANが接続できるかどうかはチェックしておきましょう。
4.サーバー
サーバーは社内ネットワーク上の情報を保管する場所です。有線LAN、無線LANに限らず社内ネットワークを構築する際には必要な機器となります。
社内にサーバーを設置することで、外部から接続できないためセキュリティ対策にも有効です。
専門業者を使い、有線LANを効果的に構築する
有線LANを使用して社内ネットワークを構築するにはある程度の知識が必要です。
事前に社内の端末数やネットワークの使用状況などを把握した上で、機器や構築方法を選択しなければならないためです。
そのため、社内ネットワークを構築する際には専門業者に依頼する方法が安全といえます。
ASIA NETは、効率的な社内ネットワークを構築し、通信速度が早くなるような設備や機器を提供します。
快適なネットワークを構築するお手伝いをしますので、お気軽にご相談ください。
まとめ
社内ネットワークを構築するためには、有線LANや無線LANの違いやメリット、デメリットを理解しておくと快適な通信が可能です。
有線LANはLANケーブルを用いた通信方法では、通信の安定さや容量の大きなデータのやり取りが可能となるメリットがあります。
社内の状況に応じて、有線LANと無線LANの使用を使い分けましょう。
社内ネットワークの構築に不安があるなら、専門業者に依頼すると安心かつ安全にネットワークを使用できます。
まずは、ASIA NETにご相談ください。