OAフロアとは?施工方法とタイプ別の特徴を徹底解説

OAフロアとは、電話線やLANケーブル、電源、通信機器などの通路や置き場所を確保するための床とフロアの間の空間のことを指します。

OAフロアを設置すると配線を隠せて、フロアを整理できるだけでなく、配線トラブルや断線のリスクを抑えることができます。

OAフロアの設置は、自社でも施工できるので、その施工方法やタイプについて解説します。

記事の後半では、安全で使いやすいOAフロアの施工方法についても解説しているので、最後までご覧ください。

タイプ別のOAフロア

OAフロアには主に以下の2種類があります。

  1. 置敷タイプ
  2. 支柱タイプ

それぞれのタイプに、特徴やメリット、デメリットがあります。

OAフロアのタイプを選ぶ時には、特徴や環境を考慮しなければならないので、それぞれ詳しく解説します。

これからOAフロアの設置を考えているのであれば、参考にされてください。

1.置敷タイプ

置敷タイプのOAフロアは、床の上に置いて設置します。

置敷タイプの中でも2種類のタイプに分かれます。

  • 簡易タイプ
  • 溝配線タイプ

簡易タイプは、パネルの下に配線を通す方法で、配線の量が多い場合でも設置が可能です。ただ、パネル下の空間に配線を置くだけなので、混線してしまう可能性もあります。

溝配線タイプは、パネルにある溝に配線を通す方法で、配線がまとめられるので、混線しにくいメリットがあります。しかし、溝の幅にも限界があるので、配線できる量も限られてしまいます。

置敷タイプは、設置が容易で施工が完了するまでの期間も短く、コストも低く抑えられるメリットがあります。さらに、床を傷つける心配もありません。

ただ、パネルを置くだけなので、床がフラットでないと設置できなかったり、高さを調整できなかったりするデメリットもあります。

2.支柱タイプ

支柱タイプのOAフロアは、パネルに支柱がついており、高さを調整できます。

支柱タイプもパネルの下に配線を張り巡らせます。支柱の高さを調整できるため、配線が多くなっても問題ありません。さらに、支柱の高さを調整すれば、床がフラットでなくても対応できるメリットもあります。

ただ、高さを調整できるため、天井までの高さが低くなる可能性もあるので、フロアが狭く感じてしまうデメリットもあります。

置敷タイプか支柱タイプかを選択する時には、配線の量や床の形状、天井の高さを考慮しなければなりません。

OAフロアの施工手順

OAフロアの設置は、自社だけでも可能です。そこで、ここでは自社でOAフロアを設置する手順を解説します。

OAフロアを設置する手順は、以下の4つのステップを踏みます。

  1. 床面の掃除と下地を調整する
  2. OAフロアパネルを並べる
  3. タイルカーペットや塩ビタイルを敷く
  4. スロープの取り付け

それぞれの手順を詳しく解説します。

1.床面の掃除と下地を調整する

OAフロアのパネルを設置する前には、床面の掃除と下地を調整する必要があります。

基本的にOAフロアを設置するためには、床面がフラットである必要があるため、綺麗に掃除して平らにしておかなければなりません。

床が傷つかないようにするためにも、パネルを並べる前にビニールを敷きます。

2.OAフロアパネルを並べる

床面を掃除し、下地を整えたら、OAフロアパネルを並べていきます。

壁面から並べていくと綺麗に並べられます。余白ができる場合には、パネルを切断して隙間を埋める作業が必要です。

3.タイルカーペットや塩ビタイルを敷く

OAフロアパネルを並べたら、その上からタイルカーペットや塩ビタイルを敷いていきます。

OAフロアパネルは、必要に応じて取り外しができるようにしておかなければならないため、特殊な接着剤を用いてタイルカーペットや塩ビタイルを貼って、いつでも剥がせるようにしておきましょう。

4.スロープの取り付け

OAフロアを設置すると、床面と高低差ができるため、スロープを取り付ける必要があります。

スロープを取り付ける時には、勾配が急にならないように、調整が必要です。高低差があれば、スロープの長さは長くして勾配を滑らかにしましょう。

スロープまで取り付ければ、OAフロアの完成です。設置が完了したら、パソコンなどの端末や機器の配置に乗っ取ってOAフロアの下に配線します。

そのため、ディスクや椅子、機器を搬入する前に配線は済ませておきましょう。

確実に綺麗に施工する方法

OAフロアは綺麗に施工しなければ、床が平らにならなかったり、配線がうまくいかない場合があります。

そこで、ここでは、OAフロアを自社で設置するリスクと確実に綺麗に施工する方法を解説します。

これからOAフロアの設置を考えている方は、参考にされてください。

自社でOAフロアを施工するリスク

OAフロアを自社で施工するには、主に以下のようなリスクがあります。

  • 床が平らにならない
  • 怪我の恐れがある
  • スロープの設置がうまく行かない
  • 時間が掛かる

それぞれのリスクを簡単に解説します。

床が平らにならない

OAフロアを自社で設置する場合には、設置したパネルをうまく設置できず、床が平らにならない可能性があります。

床の形状に合わせてパネルを調整する必要があるため、上手に高さを合わせなければ、床が不安定になり、ガタガタして歩きにくいフロアになります。

怪我の恐れがある

OAフロアを自社で施工する場合には、怪我のリスクがあります。OAフロアは、床に合わせてパネルを切断したり、タイルを切ったりする作業があるため、怪我は付きものです。

自社でOAフロアの設置をする場合には、怪我のリスクも考慮しておきましょう。

スロープの設置がうまく行かない

自社でOAフロアを設置する場合には、スロープがうまく設置できない可能性があります。

スロープの設置は、床からの高さを計算して勾配を付ける必要があるため、初めて施工する人にとっては難しく、うまく設置できない場合がほとんどです。

時間が掛かる

OAフロアを自社で設置する場合には、どうしても時間が掛かってしまいます。試行錯誤しながらの設置になるため、スムーズに施工できないでしょう。

さらに、OAフロアの設置に時間が掛かれば、フロアを使えるまでに時間を要するため、業務にも支障が出る可能性があります。

専門業者への依頼が安心

OAフロアの設置を綺麗に早く設置したいのであれば、専門業者への依頼が安心です。

専門業者へ依頼すれば、お金は掛かりますが、自社で設置するよりも早く、かつ確実に綺麗にOAフロアが設置できます。

さらに、OAフロアの設置から配線の設計まで専門業者に依頼できるため、設置した後も安心です。

ASIA NETでもOAフロアの設計から設置まで施工が可能です。これから、OAフロアの設置を検討している方は、お問い合わせください。

相談だけでも承っているので、一度ご連絡ください。

まとめ

今回はOAフロアの基礎知識から施工方法までを解説しました。OAフロアは、オフィスの配線を整えるための最善の方法です。OAフロアパネルにも種類があり、オフィスの状態に合わせて選択しなければなりません。

OAフロアは、自社でも施工できますが、怪我や施工がうまくいかないリスクがあることを十分に理解しておきましょう。

もしこれからOAフロアの設置を検討しているのであれば、専門業者への依頼がおすすめです。専門業者に依頼すれば、コストは掛かりますが、綺麗で確実なOAフロアを設置できるでしょう。

OAフロアは、煩雑になるLANケーブルや配線を整理するための方法です。配線が整理されれば、ケーブルにひっかかるトラブルは減り、フロアも清潔に保てます。

ASIA NETでもOAフロアの設計から配置まで受注しているので、お問い合わせください。

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