店舗向けのインターネット回線の条件とは？集客力UPに繋がる5つの施策

店舗に新規客が来てもリピーター客に繋がらなければ継続して安定した利益を得ることは困難になります。利用者からまた来店したいと思われるようになるためには、選ばれる店づくりがポイントです。

このご時世、老若男女問わずほとんどの個人がスマホを所持しています。人それぞれ契約するデータ通信容量に違いはありますが、インターネット回線に接続してGoogleやYahoo! JAPANなどの検索エンジンを使い、物事を調べることが当たり前になっている状況です。こうした状況を考えると、店舗に訪れたお客様がインターネットを利用できることは居心地の良さに影響を及ぼし、ビジネス面では業務効率化が図れます。

この記事では、店舗向けのインターネット回線の条件や種類・理由と、集客力UPに繋がる5つの施策などについて解説していきます。

店舗向けのインターネット回線の条件とは？

店舗にインターネット回線の環境整備を行う場合、契約プランは個人向けにするのか法人向けなのかを考える必要があります。例えば、小規模の飲食店・美容院などでは同時に利用するのが少人数なことから、Wi-Fiの接続数も少なくて済みます。そのため個人向けのインターネット回線でも問題なく使えるでしょう。

一方で、店舗の規模が大きくたくさんのお客様がWi-Fiを利用する可能性がある場合は、同時接続数が多くても通信負担が軽くてネット回線の品質を保持できる法人向けのインターネット回線が向いています。

上記のように、店舗向けのインターネット回線の条件をお客様の立場になって考えたり、お店の規模や計画に基づいたりして決めることが重要です。

店舗向けのインターネット回線が求められる理由

店舗向けのインターネット回線が求められる理由として、店舗でインターネットが利用できた方が顧客満足度や集客力の向上が見込めるからです。

特に飲食店ではハンディ端末での注文取得をWi-Fiを通して行っていることが多く、通信過多によってオペレーションが悪くなってしまう可能性があります。また美容室では待ち時間が長く、動画配信サービスを利用するためにもWi-Fiが必要になるでしょう。

ただし、なんとなくの目測でネットワークの環境構築をしてしまうと、効果的な成果が得られないばかりか店舗の利用者離れが加速してしまう恐れがあるため注意が必要です。

店舗向けのインターネット回線を選ぶ時の条件

店舗向けのインターネット回線を選ぶ時の条件を解説していきます。

サポート体制は充実しているか

ある日突然Wi-Fiに不具合が生じて、POSレジやキャッシュレス決済が使えなくなってしまうと、お客様に迷惑をかけたり従業員の業務に支障がでたりするかもしれません。すぐにトラブルに対処できないと、売上の低下やお客様離れが加速する恐れがあります。そのため、サポート体制が充実しているインターネット回線業者を選ぶことが大切です。

ネット回線は安定していて高速通信が可能か

快適にインターネットを利用するためには、ネット回線が安定していて、高速通信ができるかが重要です。店舗向けのインターネット回線を選ぶ時の条件として、同時に複数台のデバイスを使用しても通信が途切れることなく快適に利用できる環境下なのかを考えなければいけません。

具体的には、お客様1人に対して通信速度は最低5Mbps(メガビーピーエス)が欲しいです。スマホで1080p画質のYouTube動画の視聴や、ネットワークゲームのプレイができる通信速度が5Mbps以上だからです。店舗の規模別では、下りの通信速度が客席数15席以下の小規模店舗(カフェ・美容院など)＝50Mbps、客席数15〜30席の中規模店舗(カフェ)＝100Mbps以上あると良いでしょう。

無料フリーWi-Fiを提供できるか

店舗に無料フリーWi-Fiを設置していると、Wi-Fiを目的に来店する新規客が増えたり、滞在時間が延びることでクロスセルしたりなど、売上に貢献する可能性があります。

お客様の店舗滞在時間は、平均30分〜2時間位と考えてその間快適に無料でインターネットを利用してもらえるように、居心地の良さを追求しましょう。

個人向けインターネットをフリーWi-Fiのように利用することもできますが、同時に接続できる端末数が少ないなどの障害があるため、法人向けインターネット回線でフリーWi-Fiも導入できるプランにするのがおすすめです。

3種類のインターネット接続方法

インターネット回線の種類を解説していきます。

モバイルルーター

インターネットの回線工事が不要で、ワイヤレス通信が可能なものがモバイルルーターです。ポケット型WiFi・モバイルルーターではインターネット接続時の下りの平均通信速度が一般的に30Mbps〜50Mbps位と、ネット回線の接続方法のなかで最も通信速度が低いため店舗には向いていません。

ホームルーター

コンセントにつなぐタイプのインターネット回線がホームルーターです。加入するプランによっては通信量の上限があり、速度制限がかかります。ホームルーターを使用したインターネット回線の下りの平均通信速度は140Mbps位です。フリーWi-Fiとして使用するにはセキュリティ面が弱く、POSレジや電子決済機器の利用のみにとどめておいた方が良いでしょう。

光回線

店舗向けのインターネット回線の種類として、高速通信・通信の安定性が優れていて主流のタイプが光回線です。従業員やお客様がインターネットを利用するうえで、ネット回線の通信速度や安定性はとても重要になるため、特に事情や拘りが無ければ光回線を選ぶのが無難です。

また、光回線は店舗に安価で固定電話(光電話)を導入できるので、電話代の節約にも繋がります。

光回線を提供している事業者は、大きく分けて以下の4タイプに分かれており、下りの平均通信速度が100Mbps以上あればどんな用途でもストレスを感じず快適にインターネットの利用が可能です。

• 電力会社系＝300Mbps
• 独自回線＝(例)NURO光400Mbps・auひかり320Mbps
• フレッツ光＝200Mbps
• 光コラボレーション＝200Mbps

店舗向けのインターネット回線の集客力UPに繋がる5つの施策

店舗向けのインターネット回線の集客力UPに繋がる5つの施策を解説していきます。

• フリーWi-Fi導入でユーザーのストレス軽減に繋がる
• ホームページで予約システムを導入する
• ネットワークカメラを設置して安全性を高める
• POSレジの導入で業務効率化が図れる
• タブレット端末や注文システムの導入で客席回転率が上がる

フリーWi-Fi導入でユーザーのストレス軽減に繋がる

店舗を利用するお客様のなかには、無料のフリーWi-Fiが設置されているのかを重視する人もいます。飲食店であれば、料理の注文前後の待ち時間にフリーWi-Fiを利用してもらうと調べ物やSNSの利用、動画などを視聴できるためユーザーのストレス軽減に繋がります。

ホームページで予約システムを導入する

店舗向けのインターネット回線の集客力UPに繋がる効果的な施策として、例えば飲食店のホームページで予約システムを導入するとお客様はお店の空席状況の把握や、席の予約が手軽にできるので安心します。また、店舗側は来客予約をチェックできることで、計画的な作業を行えますしお客様の取りこぼしを防げます。

ネットワークカメラを設置して安全性を高める

店舗で商品やサービスを販売するとなると、火災、空き巣や窃盗の被害、従業員の不正監視、クレーマーなどが気になるはずです。毎日、不特定多数のお客様が出入りしていると思わぬトラブルが起きるかもしれません。万が一に備えて、ネットワークカメラを設置して安全性や防犯性を高めることが大切です。

POSレジの導入で業務効率化が図れる

店舗でインターネットの環境整備をするなら、POSレジの導入で従業員の作業負担が減り業務効率化が図れます。会計時に金銭のやり取りのデータをデジタルで記録・集計できるため、金銭管理や売上の分析がしやすくなります。

タブレット端末や注文システムの導入で客席回転率が上がる

店舗向けのインターネット回線を契約するのであれば、同時にタブレット端末や注文システムの導入で客席回転率が上がって、集客効果の向上や業務効率化が図れます。商品やサービスを購入する時に、タブレット端末や注文システムを使ってお客様自身がセルフで行えるようにすると、待ち時間や従業員の負担が減るので利便性が良いです。

まとめ

デジタル化が進み、老若男女の大半がスマホを外出先でインターネットに繋いで使用しています。ネット環境は今や生活に欠かせないものとなっているので、商品・サービスを提供する店舗では顧客満足度や業務効率を高めるためにインターネット回線を契約したり、フリーWi-Fiを導入したりするお店も増えてきました。

店舗の条件に合ったインターネット回線を導入しないと、売上の低下やお客様離れを招く恐れがあるので計画的に行うことが大切です。