光回線 遅い

【法人向け】オフィスの光回線が遅い時に効果的な8個の対処法

企業がオフィスにインターネット環境を整える場合、法人向けで回線速度が速い光回線を契約するのがベストです。企業のなかには、オフィスの光回線が遅いけれど原因がわからなくて、悩んでいるところもあるのではないでしょうか。インターネットの回線速度が遅いと、日々の仕事に支障をきたしてしまうので早急に改善することが大切です。

この記事では、オフィスの光回線速度の目安や遅い主な原因、光回線が遅い時に効果的な8個の対処法などについて解説していきます。

オフィスの光回線はどれくらいの速さが理想?

光回線の速度には、データを送信する上り回線、データを受信する下り回線の2パターンあります。光回線の速さは「bps」で表し、数値が大きければ大きいほど高速通信が可能です。

作業内容 光回線の速さの目安
Webサイトの閲覧 1Mbps~10Mbps
メール、SNS、チャット 128kbps~1Mbps
オンラインミーティング 1Mbps~2Mbps
動画の視聴 3Mbps~25Mbps

上記のように、作業内容によって光回線の目安となる速度に違いがあるので、自社のオフィスワークでの参考にしてみてください。

オフィスの光回線が遅い時に効果的な8個の対処法

ここまでで、オフィスの光回線速度の目安を理解できましたが、自社のオフィスでは通信速度が遅いので、なんとか改善したいと悩んでいるところもあるでしょう。

この章では、オフィスの光回線が遅い時に効果的な8個の対処法を解説していきます。

  1. プロバイダ事業者を変更する
  2. デバイスの再起動や場所を変える
  3. デバイスを高性能のものにする
  4. 無線LANを有線LANに切り替える
  5. Wi-Fiのアクセスポイントの配置を変える
  6. 接続しているデバイスの数を減らす
  7. ルーターや周辺機器のスペックを見直す
  8. デバイスのウイルス対策をする

1.プロバイダ事業者を変更する

プロバイダ事業者を見直すことで、光回線の接続方式と安定性が変わります。

光回線の接続方式は「IPv4方式」と「IPv6方式」の2種類があります。IPv4方式は従来の接続方式で、IPv6方式の方が新しくネット回線が混雑しにくいです。ネット回線が混雑の影響を受けやすくなるのは、接続方式の他に、同じエリアで利用者が多いプロバイダーの利用や、利用者が集中しやすい時間帯などが関係しています。

大手のプロバイダ事業者は、設備面が充実していてネット回線が安定しやすく、通信障害が起きた際の復旧が早いです。

また、プロバイダ事業者が回線のメンテナンスを行ったり、自然災害で通信が不安定になったりすることなどもネット回線速度が低下する原因になります。

2.デバイスの再起動や場所を変える

オフィスで光回線が遅いと思った時は、デバイスやルーター、モデムなどが熱を持っていたり内部エラーが出ていたりする恐れがあります。一度、デバイスの電源をオフにして、しばらく熱を逃がしてあげたり再起動したりしてみてください。

また、一時的に通信環境が悪い可能性もあるので、パソコンやタブレット、スマホなどを別の場所に動かして使用すると改善できる場合があります。

3.デバイスを高性能のものにする

オフィスの光回線速度の高速化の実現や、光回線の高速プランを最大限に活用するためには、デバイス(パソコン)そのもののスペックを高める必要もあります。例えば、パソコンの高性能化には、どんなCPU・メモリ・HDDを使っているかが重要です。

CPUCorei7以上、メモリ16G以上、Wi-Fi6にも対応したスペックをパソコンに搭載することで、光回線の高速通信を享受しやすくなります。

また、デバイスのOSが古いままだとデータ処理速度が遅くなり、動作が重くなったり、セキュリティリスクが高まったりする原因になるでしょう。OSを最新版にすることで、光回線の高速通信の維持や安心安全にデバイスを使用できます。

4.無線LANを有線LANに切り替える

インターネットの接続状況は、電波を使用する無線LANよりも有線LANの方が、光回線が安定しやすいです。実際に無線LANと有線LANの速度を比較すると、約1.2倍の違いが出ました。

光回線 遅い

これは有線LANを使用すると、以下の3つのメリットがあるからです。

  1. 通信速度が安定している
  2. 容量の大きいデータの送受信が可能
  3. 設定が容易で、セキュリティ面も比較的安全

ただし、LANケーブルを使って通信速度を安定させたい場合は、ネット回線、コネクタやハブと通信規格を合わせる必要があります。LANケーブルを延長するのであれば、最大100mの長さまでは通信速度には影響は無いとされていますが、延長前のLANケーブルと契約しているプロバイダ事業者との通信速度を比較した方が良いでしょう。

そして、対応可能なカテゴリーであれば、同じカテゴリーのLANケーブルを選び、必要なら延長コネクターやハブも購入します。社内利用の場合、カテゴリーは「Cat6A」が1Gbpsの通信速度に対応していて安価でおすすめです。

5.Wi-Fiのアクセスポイントの配置を変える

オフィスの光回線速度が遅いと感じたら、アクセスポイントの状態が影響しているかもしれません。法人向けのWi-Fiアクセスポイントは、複数のアクセスポイントを設置できるため、ネットワーク機器が網目のように繋がり合うWi-Fiメッシュを構築できます。

Wi-Fiメッシュを設置することによって「配線の効率化」・「広いエリアに対応」・「デバイスの同時接続台数のUP」・「データの漏洩リスクの軽減」などのメリットがあり、光回線の高速化や安定性の向上が期待できます。Wi-Fiの電波は障害物に弱いため、部屋の中心の高い位置に設置するようにしましょう。

6.接続しているデバイスの数を減らす

インターネット回線を複数のデバイスが同じタイミングで利用していると、ネット回線が混雑して光回線速度が遅くなるケースもあります。常時快適に使用するためには、Wi-Fiルーターの同時接続台数の上限数を守ることが大切です。

デバイスの同時接続台数を気にしたくなければ、下記のポイントを押さえた最新のWi-Fiルーターに買い換えるのも良いでしょう。

  1. Wi-Fi規格「Wi-Fi6(IEEE 802.11ax)」
  2. Wi-Fiセキュリティ規格「WPA2」or「WPA3」
  3. 最大同時接続数が使用するデバイス数よりも多い

7.ルーターや周辺機器のスペックを見直す

ルーターや周辺機器のスペックを見直して、古いものは使わないようにしましょう。

理想的な周辺機器の環境を下記でお伝えしていきます。

スペック
Wi-Fiセキュリティ規格 「WPA2」or「WPA3」
Wi-Fiルーター Wi-Fi6(IEEE 802.11ax)
LANケーブル CAT6A以上
パソコン CPU=Corei7以上

メモリ=16G以上

プロバイダ事業者の接続方式 IPv6方式

ルーターや周辺機器は上記のスペックが理想的ですが、自社の社内環境や予算を考慮してオフィスの通信環境を構築していきましょう。

8.デバイスのウイルス対策をする

光回線の速度が遅い原因として、コンピュータウイルスが影響を及ぼしている場合があります。コンピューターウイルスにデバイスが感染すると、会社の機密情報や個人情報の漏えい、データ消去など様々な危険性が懸念されます。セキュリティソフトを導入して定期的に最新版へアップデートや、ウイルススキャンなどの対策を取ることが大切です。

万が一、デバイスがコンピューターウイルスに感染したら以下の対処法を実践してください。

  1. セキュリティソフトのアップデート
  2. インターネット回線の遮断
  3. ウイルススキャンでウイルスを判別
  4. 各セキュリティソフトの指示に従いウイルスを駆除
  5. 最後に再度ウイルススキャン

オフィスの光回線が遅い主な原因

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ここまでで、オフィスの光回線が遅い時の対処法をお伝えしてきました。しかしながら、通信速度が遅くなる原因を知っておかなければ、根本的な解決にならないため、また繰り返しになってしまうので、把握しておくことが大切です。

この章では、オフィスの光回線が遅い主な原因を解説していきます。

デバイスやモデムなどの周辺機器が古い

オフィスで光回線を使用する場合、回線プランは高速通信が可能な契約をしていても、デバイスやモデムなどの周辺機器が古いと通信速度が遅くなる可能性があります。通信速度がダイレクトに遅くなると言うより、デバイスや周辺機器のスペックが古いためデータ処理速度が遅くなり、その結果、通信速度に影響を及ぼしてしまうのです。

接続方法や配線方式に問題がある

オフィスの光回線が遅いと感じたら、接続方法や配線方式に問題があるかもしれません。光回線方式、VDSLやLANの配線方式、無線LANや有線LAN、Wi-Fi電波の2.4GHz、5GHzの接続方法などを気にして、オフィス環境に最適なものを導入することが大切です。

ネット回線やサーバーが混雑している

インターネット回線にデバイスの同時接続数の増加や、光回線のプロバイダ事業者側の問題などにより、ネット回線やサーバーが混雑する場合があります。ネット回線やサーバーが混雑すると、光回線の速度が遅くなる原因になります。

まとめ

ペーパーレス化やデジタル化が進み、オフィスワークでパソコンやタブレットなどの端末を使用するところが増えてきました。日常業務や業務効率化にインターネットが、欠かせないという企業は多いでしょう。オフィスワークにインターネット環境を整備するなら、高速通信が可能な光回線がおすすめです。通信環境や様々な問題により、光回線の速度が遅くなるケースもあるので、その場合はお伝えした対処法を実践してみて改善させましょう。

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