

メカニカルキーボードの購入を考える際には、使いやすさとは別に「軸」という性能を左右する機能も検討しましょう。メカニカルキーボードを選ぶときには、軸の違いを理解して、目的に合った軸を選ぶ必要があります。
目的に合った軸が選べれば、より効果的にメカニカルキーボードが使用できるようになるはずです。
本記事では、メカニカルキーボードの軸の種類や軸の選び方を解説します。
これからe-Sportsで良い結果を出したい人や仕事を効率化したい方は、本記事を最後まで読んで、目的に合ったキーボードを選択してください。
目次
キーボードの軸とは、キーの下にある構造の違いを表します。キーのカバーを外すと、色が付いた十字の構造物が軸です。
軸の違いによって、押した感触が違ったり、パソコンへの入力速度に大きな差が出てきます。
例えば、アクションゲームやFPSでは、キーを入力速度は結果に影響してしまうため、軸も入力が早くなるタイプを選ばなければなりません。
反対に、RPGやシュミレーションゲームであれば、入力の正確性が求められるため、しっかり押せるタイプの軸が良いでしょう。
このように、目的に合わせてメカニカルキーボードの軸を選ぶと、より良い結果が出せるかもしれません。
メカニカルキーボードの軸は、基本的に色で分かれています。軸の色には、主に以下の7つがあります。
それぞれの軸によって、押したときの感触やパソコンへの入力速度に違いがありますので、一つずつ詳しく解説します。
青軸は、クリッキータイプで打鍵音が大きい特徴があります。青軸のキーを押すと、カチッと音が鳴り入力されるため、押した感触が残りやすいです。
しっかり押さないと反応しないため、素早い入力が必要となるゲームには向きません。
また、打鍵音が大きいため、オンラインで通話しながら使用したり、静かな場所で使う場合には注意が必要です。
赤軸は、リニアタイプで押した感覚が少なく、打鍵音が小さい特徴があります。キーを入力した感覚が少ないため、入力できたかどうかがわからなくなるデメリットもあります。
素早い入力が必要となるゲームには向いている軸でもあります。
静かにキーボード入力をしたいときには、赤軸を選ぶと良いかもしれません。
茶軸は、タクタイルタイプでキーを押した感触がしっかり残る特徴があります。
打鍵音は少し大きめですが、青軸よりは小さく、赤軸よりは大きめです。
素早い入力が必要なゲームには向きませんが、押した感触が残りやすいため、確実に入力したい場合には茶軸を選択すると良いでしょう。
銀軸は、リニアタイプでどの軸よりもパソコンへの入力速度が速い特徴があります。入力速度が速い軸は、軸の下にあるスイッチまでの距離が短いため、押した感触が少ないのがデメリットです。
しかし、ゲームで使用するメカニカルキーボードには、素早い入力が求められることが多いため、銀軸はゲームに向いています。
特に、素早い入力が求められるアクションゲームなどでは、銀軸を選ぶと間違いないでしょう。
黒軸は、リニアタイプですがキーを押した感触が最も重く感じる特徴があります。
キーを押す力が必要になるため、長時間の作業には向いていません。
さらに、タイピングのスピードが求められるゲームにも黒軸タイプのキーボードは向いていないといえるでしょう。
ただ、打鍵音は静かであるため、静かな環境でパソコンを使用したい場合には黒軸はおすすめです。
ピンク軸は、リニアタイプで、打鍵音が小さい特徴があります。
打鍵音は小さいですが、赤軸よりは少し重く感じる設計です。
静かで、押した感触が残るため、ゲームにも使用しやすい傾向にありますが、メカニカルキーボードには採用されているものは少ない傾向にあります。
通常のパソコン作業を静かな環境で使用したい方には、ピンク軸がおすすめです。
上記で解説した6つの軸はCherry MX社製ですが、紫軸はRazer社製の軸です。
紫軸は、キーを押して金属を接触させる方法ではなく、光を使用しているため、他の軸と比べると壊れにくい特徴があります。
光による反応を利用しており、入力速度も早い傾向にあるため、メカニカルキーボードにも適しています。
壊れにくく、耐久性があるため、長く使用したい方には紫軸がおすすめです。
キーボードの軸は色別で分かれており、それぞれに打鍵音や押した感触、重さに違いがあります。しかし、結局どの軸を選べば良いかわからない方も多いはずです。
そこで、軸を選ぶポイントを以下の5つに分けて解説します。
5つのポイントの中でも重要視するべき点は人それぞれですので、キーボードを使用する環境や目的に合わせてポイントをチェックしましょう。
キーボードのスイッチには、主に以下の3つの種類があります。
メンブレンは、耐久性に優れていて、価格も安く設定されています。昔から使用されていますが、ゴム製のため、押した感触は乏しい傾向にあります。
パンタグラフは、ノートパソコンに使用されているスイッチです。耐久性には優れていますが、ノートパソコンに使用されるほど薄型であるため、押した感触はメンブレンよりも乏しい特徴があります。
メカニカルは、スイッチにスプリングが使用されているため、押した感触に優れており、跳ね返りがあります。押した感触があるため、メカニカルタイプのスイッチはゲームに最も向いています。
キーボードの軸を選ぶ時には、静音性も重要なポイントです。静音性があれば、押した感触は乏しいものの、スムーズにキーを押せます。
静音性がある軸はリニアタイプで、赤軸や銀軸、ピンク軸がおすすめです。黒軸も静音性はありますが、押した感触が重い傾向にあります。
静かな環境でパソコンを使用するのであれば、赤軸や銀軸を選ぶと良いでしょう。
アクチュエーションポイントとは、キーを押した時にパソコンが反応する接地面までとの距離を指します。
mm単位で表されており、短いほどキーを押してパソコンが反応するまでの時間が短いといえます。
特にゲームをするのであれば、できる限りアクチュエーションポイントが短い軸を選ぶと良いです。色で選ぶのであれば、銀軸が最もアクチュエーションポイントが短いです。
ストロークとは、キーを押してから沈み込むまでの距離を指します。ストロークが長いほど、キーを下まで押さないと反応しないため、タイピングが遅くなる傾向にあります。
ゲームで使用するのであれば、ストロークが短い軸を選ぶと良いでしょう。
軸の中で最もストロークが短いのは、銀軸です。より早いタイピングを実現したいのであれば、アクチュエーションポイントとストロークを意識しましょう。
押下圧とは、キーを押すために必要な重さです。押下圧が重いほど、入力するために力が必要となります。キーを押す力が必要ということは、タイピングスピードも遅くなりがちです。
軸の中では、黒軸や青軸が押下圧が高く、赤軸や銀軸が押下圧が低く設定されています。
今回は、キーボードの軸について、種類や選び方を中心に解説しました。
キーボードの軸は、メカニカルキーボードを選ぶ時には重要なポイントです。押した感触やパソコンへの反応速度は、ゲームの結果に大きく影響します。
軸によって押した感触や重さ、音の大きさは違うため、環境やプレイするゲームの種類によって選びましょう。
キーボードは、ゲームをプレイする上で欠かせないもので、長く使うものですので、購入する時には慎重に選んでください。
今回解説した軸もキーボードを選ぶ際に参考になれば幸いです。